
住宅ローンのリスクと注意点
- MONEY
- by 太田孝幸
- 2018-05-20
- 1,716 view
Ⅰフラット35などの全期間固定金利型の注意点
名前の通り、借入当初から完済までの適用金利が予め確定しています。特に元利均等返済を選択すれば、毎月の返済額も変わらずに長期的なライフプランが立てやすいです。また全期間固定金利型は、変動金利型や短期の固定金利期間選択型よりも通常は適用金利が高めなケースが多いですが、金利上昇リスクがない点や借入段階で総返済額が確定しているので、家計管理の面でも安心感が大きいです。将来的に金利が上昇して返済額が増加すると支払が困難になりそうな人や教育資金の準備など計画的な貯蓄が必要な方にとっては、全期間固定金利型が向いてると思います。Ⅱ固定金利期間選択型のリスクと注意点
固定金利期間選択型の場合は、固定金利期間終了後に再度、固定金利期間を設定したり、変動金利に変えたりすることができます。注意点として変更後の毎月の返済額は、一般的な変動金利型のように従前n返済額の1.25倍までというルールがないので、借入当初の返済額のみでなく、金利改定後の返済額についても誤解が生じないようにしっかりと理解する必要があります。特に返済期間が長い場合、3年固定などのように固定金利期間が比較的短いタイプでは、固定金利期間が終了した時点でまだ残返済期間が長く、それだけ金利上昇リスクにさらされることになりますので、固定金利期間終了後の返済額変動に対応できる人に向いていると言えます。例えば固定金利期間終了時までに繰上げ返済用の預貯金が貯められる人や、そのころに保険が満期を迎えることによってまとまったお金が入る人、あるいは子供の教育費のピークが過ぎて、数年後は将来のライフプランや家計負担の変化を考慮して、子供の教育費n目途がつくまでは金利を固定させた安定的な返済ができるようにするとより安心の高いプラン提案になります。Ⅲ変動金利型のリスクと注意点
変動金利型は、借入後、半年ごとに金利の見直しをします。注意点として多くの変動金利型の商品は借入後、半年ごとに金利が変わっても返済額は5年間固定されます。ですので返済額は変わらなくても、みえないところで元金と利息の割合は見直されていて急激に金利が上昇した場合には利息額が毎回の返済額を超えてしまう「未払利息」が発生する場合もあります。今後金利が一定もしくは下降すると判断した場合には、変動金利型は有利な商品といえます。借入額が少ない方や返済期間が短い方にオススメです。
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